ベーマータイトル

ご挨拶

 当会は2009年5月30日、開拓使時代のお雇い外国人ルイス・ベーマーの足跡をたどりその果たした功績を称える目的で発足しました。丁度この日はルイス・ベーマーの誕生日にあたります。

当時、ルイス・ベーマーの名前は開拓使時代を扱った文献や小説には散見されるものの、一般的には知る人が少ない状態でした。そんな中、富士田金輔氏が2006年にものにされた「ケプロンの教えと現術生徒」の中でベーマーの活躍が詳しく紹介されていることを知りました。その後、横浜に移り住むようになってから晩年に至るまでのベーマーの業績を詳しく研究されていた中尾眞弓さん(平成26年没)にお会いすることが出来ました。ベーマーの業績を世に知らしめんと活躍されているこのお二人の熱意に刺激された仲間が集まり、お二人を特別顧問にお迎えしてベーマー会が発足致しました。

その後ベーマー関係の資料の紹介やベーマーにまつわる論稿を掲載した会報の発行を重ねるとともに、勉強会や講演会を開催してきました。特にベーマーとのゆかりが深い村橋久成を顕彰する久成会や公私ともに親密な関係にあったエドウイン・ダンを記念するダン記念館の関係者の皆様とは情報交換を兼ねての懇親を深めてまいりました。

そうした中で、昨年8月には北海道の開拓に貢献した偉人の生涯を紹介するSTVラジオの長寿番組「北海道百年物語」でルイス・ベーマーが取り上げられ放送されました。

一部ドラマ仕立ての構成の為ベーマーの素朴で親しみやすい人柄が伝わってくる内容でした。こうした広報活動の傍らより直接的にベーマーの功績を知って頂きたく昨年我々は彼の名前を冠したワインの製品化を企画しました。幸い余市に新たに誕生した「ワイナリー夢の森」のご理解とご協力を得てセイベル種<ルイス・ベーマー>の誕生を見ることが出来ました。そしてもう一つ、ベーマーの名を広める為の顕彰モニュメントの建立がいよいよ実現の運びとなりました。ベーマーから直接指導を受けた農業現術生徒で余市出身の金子安蔵は明治12年自宅の農園でリンゴ49号の結実に成功しました。民間では初なりと伝えられています。その49号は「国光」と名付けられますが、後にこの国光とデリシャスの交配によって今では世界的ブランドの「ふじ」が誕生します。こうした背景からも余市はベーマーとも格別な縁故のあるリンゴのふる里といっても良いでしょう。

今も内外からリンゴ狩りやブドウ摘みの観光客で賑わう余市にモニュメントを建立するのを機会に顕彰活動のより一層の推進を計っていきたいと考えます。(2017年9月)

ベーマー会  会長  加我 稔
副会長 上野昌美
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